防犯カメラの法定耐用年数は何年?実際にはどれくらい使える?
2023/05/18
防犯カメラには「法定耐用年数」が設定されています。
しかし、法定耐用年数と寿命は全く別のものなので、実際に使える期間は耐用年数よりも短かったり長かったりします。
今回は、防犯カメラの耐用年数と寿命についてそれぞれ解説します。
長持ちさせるためのメンテナンス方法についてもあわせてお伝えしますので、是非参考にしてみてください。
□防犯カメラの法定耐用年数は何年?
そもそも「法定耐用年数」とは、防犯カメラを経費として計上できる期間のことです。
そのため、カメラが壊れるまでの期間である「寿命」とは、意味が大きく異なります。
法定耐用年数は、使用用途により次の3つに分けられます。
「監視システムの一部」として利用されている防犯カメラは、「事務機器及び通信機器」に分類されます。
そのため、法定耐用年数は「6年」と定められています。
「監視システムの一部ではない」防犯カメラは、「事務機器及び通信機器」には含まれません。
それゆえ、法定耐用年数は「5年」に設定されています。
「火災をはじめとした災害を報知するための防犯カメラ」は、「災害報知設備」のジャンルに分類されています。
法定耐用年数は「8年」と定められていて、防犯カメラの中では最も長い年数です。
「盗難防止」や「証拠映像の記録」に使われる防犯カメラは、「事務機器及び通信機器」に分類されているため、一般的な防犯カメラの耐用年数は「6年」と考えておきましょう。
□実際防犯カメラはどれくらい使用できる?メンテナンス方法についてもご紹介!
先程お伝えしたように、防犯カメラの耐用年数はおおよそ6年程ですが、使い方やメンテナンス方法によっては、実際に使える寿命は短くも長くもなります。
しっかりと定期的なメンテナンスを行っておけば10年程度使えることもありますが、正常に動ける期間を考慮すると、平均使用年数は長くても5年程度が一般的です。
とはいえ、買い替えるにしても費用がかかるため、できるだけ長く使用したいところだと思います。
そこでここからは、防犯カメラを長持ちさせるためのメンテナンス方法についてお伝えします。
防犯カメラ本体については、乾いた布で丁寧に拭いてください。
カメラのレンズについては、ほこりや汚れがついたまま拭いてしまうと、レンズに傷がついてしまいます。
そのため、カメラ用のブロアーで汚れを払ってから、繊維の細かい柔らかい布で軽く拭くようにしましょう。
ケーブルに関しては、屋外に設置する場合、防水テープを巻いて雨水から保護していると思いますが、テープは次第に劣化してしまいます。
そのため、1年に1回ほどはテープを巻き替えるようにしましょう。
ハードディスクについては、常に稼働しているため、カメラ本体より早く壊れる可能性があります。
いざ証拠映像が必要になったときに、録画されていないといった事態を避けるためにも、こまめに録画チェックをしておきましょう。
□まとめ
一般的な防犯カメラの耐用年数は「6年」と定められているため、導入してから6年以内であれば経費の一部として計上できます。
また、法定耐用年数と寿命とでは意味が異なるため、実際に使える期間は6年とは限りません。
扱い方によって、寿命は長くなったり短くなったりもするので、適切なメンテナンスを行って、少しでも長く使えるようにしましょう。