私たち技術者向けのお話になるかもしれません。
設置工事後はあまりない話かもしれませんが、長年監視・防犯カメラを運用しておりますと、映像にノイズが乗ったりする場合があります。
機器を交換して復旧すれば良いですが中には復旧しない場合もあります。
私たちは防犯カメラの技術者なので、ノイズの現れ方をみれば何が原因かだいたいわかります。
傾向として斜めに流れるノイズは、だいたいビデオトラスというものを使用すれば復旧する場合が多いです。
なぜビデオトランスを使用するとこのようなノイズが復旧するのか解説します。
そもそも防犯カメラも電気回路の一つで、電池と同じように電気が+から流れてーに返ってくるというメカニズムは同じです。
映像信号もカメラから発進して、モニターに到達しまたカメラに電気信号が返ってきます。
電気も信号もそうなんですが、発進→受信で信号が劣化なく返ってくればいいんですが、実際はそうも行かず、100%で発進されたものは何%か落ちて返って来ます。
電気の世界ではこの返ってくる%が多いと「漏電」といいますが、防犯カメラの世界も微量な電気ではありますが「漏電」が発生すると、ノイズが発生します。
別のいい方になると、カメラ側とモニターの間に電気の差(専門用語で電位差といいます)が発生してしまうのでこれがノイズとなって発生します。
更に言い方を変えますと、この電位差を無くすことが電気回路でも防犯カメラの世界でも効率のいい、回路になります。
この電位差を解消してくれるのがビデオトランスです。
これを映像ラインのカメラに近い方へ入れてあげると、今回のようなノイズは解消する場合が多いです。
但し、電源多重電源方式の場合は適用できませんので注意が必要です。