賃貸でも防犯カメラの設置はして良いの?入居者や他人の室内が映る場合は配慮が必要!

2023/09/01

セキュリティ対策が気になり、防犯カメラを導入したいと思う方もいらっしゃるでしょう。
しかし、自分の住まいが賃貸であれば、防犯カメラを設置して良いか悩みますよね。
そこで今回は、賃貸でも防犯カメラを設置して良いのかについてご紹介します。

□賃貸でも室内・室外問わず防犯カメラを設置して良いの?

結論から伝えると、賃貸では自分の判断だけで無断で設置することはできませんが、許可をもらえば設置できることもあります。

これは個人情報保護に関する法律や自治体の条例などによって、個人を識別できてしまう情報は保護されなければならないと定められているからです。
防犯カメラの位置によっては、他人の室内や顔が映り、個人の特定が可能な場合があります。
入居者が大家さんや管理会社の許可なしに、無断で防犯カメラを設置することは、プライバシーの侵害に該当する可能性もあります。
実際に防犯カメラの設置がプライバシーの侵害に当たると認められて、撤去が命じられたことも。

住まいが賃貸の場合はあくまでも賃貸物件を借りている状態であり、自分のものではないため、トラブルを避けるためにも、必ず大家さんや管理会社に相談しましょう。

□賃貸で防犯カメラを設置する際の注意点!

*設置場所と撮影範囲

設置場所・撮影範囲と防犯カメラを設置する目的は一致していなければなりません。
先ほども紹介しましたが、他の入居者や近隣住居の室内が映る場合には、プライバシーの侵害に当たる可能性もあるので注意が必要です。
賃貸では一般的には、エントランスやエレベーター、ゴミ置き場、駐車場などの入居者が共用で使用する場所に設置することが多いです。

*防犯カメラ作動中であることを知らせる

個人情報保護法では個人情報を取得するためには、あらかじめその利用目的を公表するか、速やかに通知・公表する必要があります。
防犯カメラが作動していることを公表するためにも、「防犯カメラ作動中」のステッカーを貼ることをおすすめします。
また、このステッカーを貼って防犯カメラが作動していることを公表することで、犯罪の抑止効果も期待できます。

□まとめ

今回は、賃貸でも防犯カメラを設置して良いのかについて紹介しました。
賃貸でも大家さんや管理会社の許可をもらうことによって防犯カメラを設置できますが、設置する際には、設置場所や撮影範囲、撮影していることを公表する必要があります。
これらの注意点を守って、安全に安心して暮らせるような家にしてみてください。